
| 彼と出会って、恋に落ち、彼の腕に抱かれるまで、 そう時間がかからなかった。 「櫻子を抱きたい 櫻子と繋がりたい」 彼の言葉にいつも逃げ腰だった私に 「櫻子がそういう気持ちになるまで俺は待つよ」 優しく言ってくれた。 臆病で慎重な私にしては、 すごくおもいきった行動と思っている。 でもそれはきっと彼だったから・・・ 彼の事を自然に信じられたし いつも愛されている実感があったから・・・・。 あれは・・・桜の花が咲く頃だった。 私たちはあるホテルで待ち合わせをした。 先に到着したのは彼の方だった。 私は仕事を終え、急いで彼の待つホテルへ車を走らせた。 すでに緊張感がいっぱいで頭の中がぐちゃぐちゃで、 急いで運転しているのに、 早くついて欲しくない気持ちにもなっていた。 やっぱり遠回りしちゃおうかな・・・笑 意味もなく逃げ出したいような反比例した気持ち・・・ 心がおちつかないまま車はホテルに到着した。 どきどきしながらフロントで部屋を聞き、 奥のエレベーターへ・・・・ そして彼の待つ部屋の前に到着・・・。 《今着いたよ〜部屋の前にいる》 メールを送信する指がかすかに震えている しばらくすると部屋の中から小さな物音が聞こえ ドアがそっと開いた ・・・・・ なんの言葉もでてこなくて、それどころか 恥ずかしくて顔を上げる事すらできず 体は小さくプルプルと震えていた・・・ 彼はそんな私の手をとり、部屋の中に招き入れた。 彼の手に引かれるままに部屋に足を踏み入れたけれど 一番入り口に近い端っこでペタンと座りこんでしまった。 彼はそんな私とは正反対に 緊張する様子も動揺もなく落ち着いていて、 ずっとうつむいている私にそっと近寄りキスしようとしてきた。 首だけでキスから逃れながらも、 しっかりと彼の服の袖口をつかんでいる矛盾した私がいる。 しばらくそんな状態が続いていた。 「・・・いや?」 彼が目前で見つめながら優しい口調で言う 「違うの・・・嫌じゃないの・・」 うつむいたまま答える私 小さく深呼吸をし顔を上げると そっと優しく唇が触れた。 抱きしめられ、キスを重ねていくうちに 極度の緊張は自然にとけてなくなった。 「ほら、緊張とけたでしょ(笑」 見透かしていたかのように 冗談ぽい口調で笑いながらいう彼 やっと落ち着いて、部屋の中心まで入り、 二人並んでしばらくは他愛もない話をしていた。 そして・・・・・ 真剣な表情で力強く私の体を抱き寄せる。 背中にまわった彼の長い腕に ぎゅっと力が入っているのがわかる さっきまでとはとはどこか違う・・・ 熱い情熱的なキスに体温の上昇を感じはじめた。 彼の指先がブラウスの一番上のボタンに触れた・・。 片手でゆっくりとひとつづつ丁寧にボタンが外されて行く。 彼の手が唇が私の体に触れてゆく・・・ 体中全て彼の手の感触で覆い尽くされる そしてついに 彼自身が私の体の中に・・・・ 「櫻子・・・・やっと繋がったね・・・」 優しい口調で言う彼に 照れながら顔をそむける私 と、その時!!! トゥルルルルルル〜〜♪ ん?!なんだこのきょうび聞きなれない やや古っぽい電話機の音はぁぁ!! いや、そういう問題ぢゃない! こんなピンポイントのタイミングで誰?!何?! 二人繋がったままなのにその表情はへんに素(笑 ちょっとおまぬけな姿でお互い顔を見合わせ、 次の瞬間そそくさと二人同時に離れ ホテルの電話の受話器に手を伸ばす彼。 「・・・・櫻子〜食事の時間過ぎてるから〜急いでって〜」 「・・・・・あ〜そうですか?!」←何かに怒り気味(笑 なんだか微妙な空気の中、二人でお食事(笑 もぐもぐ食べながら なんだかちょっと不機嫌顔な櫻子に もぐもぐ食べながら 「しかたないでしょ〜」と笑いながらいう彼 こんなトホホから始まった二人でした(笑 |
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